カテゴリー : 2014年 12月

昆布やワカメが潰瘍性大腸炎の予防に有効!?

少し前のニュースですが、昆布やワカメの仲間が潰瘍性大腸炎の予防に有効との研究を東京工科大が発見したそうです。

私の潰瘍性大腸炎はすっかり沈静化しており、青黛はおろか日頃の食生活でも殆ど気にすることがなくなりましたが、自然の食材で日頃から予防できるというのはいいですね。

大腸内で粘膜が欠損した状態の「びらん」などができ、悪化すると大腸の切除や人工肛門での生活を余儀なくされる「潰瘍性大腸炎」の予防に、昆布やワカメの仲間である「シワヤハズ」の成分から作られる天然化合物が効果があると東京工科大学の研究チームが発見した。

ストレスなどが原因で直腸から結腸全体に炎症が広がり、下痢や下血を伴う「潰瘍性大腸炎」は、1970年代以降急増していて、2012年現在で患者数は14万人あまりにのぼる。現在は投薬しか治療法がなく、効果がない場合は、大腸の切除や人工肛門を余儀なくされるため、新たな薬剤治療法の開発が課題になっている。

東京工科大学の佐藤拓己教授らの研究チームは、静岡や神奈川の沖で採取した3キロの「シワヤハズ」から抽出した天然化合物「テルペノイド・ゾナロール」を凍結乾燥させて100グラムほどの粉末に加工。

この粉末を潰瘍性大腸炎にかかったマウスに、1日1回飲み水に混ぜて11日間与え続け、マウスを解剖した結果、「ゾナロール」を与えなかったマウスに比べ、与えられたマウスは大腸での炎症が抑えられ、潰瘍が半減していることがわかった。さらに試験管でマウスの細胞を培養したもので実験したところ、炎症反応が明らかに抑えられたという。

「テルペノイド類」は、植物ならばシナモンや生姜などの風味や、ユーカリの香りに関係していることで知られているが、海藻類では産業化にいたっていない。

佐藤教授は「シワヤハズの成分が、潰瘍性大腸炎の予防や治療、再発の防止に応用できる可能性が出てきた。シワヤハズ自体には有害性はなく、マウスの実験でも明らかな副作用は認められなかった。今後は製薬会社や食品会社と連携しながら、医薬品や健康食品への応用、新たな治療法の開発などを目指したい」と話している。

なおこの論文は、米科学誌「PLOS ONE」電子版に掲載された。